この記事で解決できるお悩み
同期は普通に話しかけてもらえているのに、自分だけ声をかけられない。質問しても返事が短い。ミスをしても、もう何も言われない。
「嫌われている」より、もう一段しんどい状態があります。「見放された」と感じる状態です。

なすぴょん私は1年目のとき、できなくて見放されたと感じた時期がありました。距離が戻った経験と、戻らずに場所を変えた経験の両方があります。
前の記事は「どう振る舞うか」の話でした。この記事はその続きで、もう関係がこじれたあと、何から手をつけたかの話です。いまはプリセプターとして新人さんを見る側にいるので、先輩側から見えていることも書きます。


「見放された」と感じるとき、たいてい3つが重なっている
振り返ると、私が「見放された」と感じた時期には、次の3つが同時に起きていました。
- できないことが続いていた(インシデントが続いた時期と重なります)
- 質問できない日が増えていた(「今は忙しそう」を理由に、一日聞けないまま終わる)
- 先輩によって言うことが違って、誰に合わせればいいか分からなくなっていた
3つのうちどれか1つなら、たぶん「しんどい日」で済みます。3つが重なると、先輩の側からは「この子は聞きに来ない」「言っても直らない」に見えて、声をかける回数が減ります。こちらからは、それが「見放された」に見えます。
先輩が嫌っているかどうかを当てにいかないこと。当てにいくと、挨拶の声の高さで一日の気分が決まるようになります(私はそうでした)。やることは、3つのうち自分で動かせるものを1つ選ぶことだけです。
私が実際に距離を戻した順番
順番があります。逆にやると、たぶん戻りません。


一つなら、どんな日でも聞けます。「昨日の○○さんの点滴、あの順番で合っていましたか」のように、すでに終わったことを一つ選ぶと、相手も答えやすい。
先輩によって言うことが違うのは、先輩たちが「違うことを言っているつもりがない」から。手順のメモに「誰に言われたか」を一緒に書くと、「言うことが違う」が「人によって手順が2つある」に変わります。
手技は半年で追いつきます。追いつかないのは、迷ったときに止まれるかと、違和感を言葉にできるかの2つ。指導する側が見ているのは、実はこの2つです。



見放されたと感じたとき、まず効いたのは気合いではなくて「明日、一つだけ聞きに行く」と決めたことでした。距離は、大きな一手ではなく、小さな一回で戻りました。
違和感を三つの言葉に分けます。顔色、呼吸、いつもとの差。三つ並べると、それだけで報告になります。処置の途中で手が止まった新人さんを、私は怒りません。止まれるということは、迷いに気づけているということなので。
この2つが出てくると、先輩の側の見方が「できない子」から「まだ慣れていない子」に変わります。手技より先に、ここが評価を変えます。
指導する側から見えていること
プリセプターを2年続けて、はっきり分かったことがあります。
先輩が距離を置くのは、「嫌いだから」より「どう関わればいいか分からないから」のほうが多い、ということです。


声をかけても返事が小さい。聞かれないから教えるタイミングがない。ミスのあとに来ないから、何を思っているか分からない。先輩の側もそうやって手を止めていることが、けっこうあります。



嫌われていると思っている本人が、いちばん近づきにくい空気を出していることもあります。私がそうでした。
だから、STEP1の「一つだけ聞きに行く」は、あなたのためだけではなく、先輩に関わるきっかけを渡すことでもあります。
戻らないときの見分け方
正直に書くと、戻らないこともあります。私が「戻らない」と判断するときの目安は、順番を2週間やってみて、次のどちらかが続いているときです。
- 一つだけ聞きに行っても、返事が変わらない日が続く(相手側の事情で、こちらの動きでは動かない)
- 眠れない・食べられない・休みの日に涙が出る、のどれかが2週間続いている
2つ目は、人間関係の問題ではなく、体が先に限界を出している状態です。



私も休みの日に涙が出る時期がありました。そのときは、関係を戻す努力より先に、体を休ませることが必要でした。
「向いていない」という言葉が浮かぶのも、このころです。私はその言葉を判定だと思っていましたが、いまは疲れのサインだと思っています。判定なら答えが要りますが、サインなら休めば消えます。




それでも戻らないなら、場所を変える選択
私は1年目で転職しました。場所を変えたことを、後悔したことはありません。ただ、辞めると決める前に守った順番が1つだけあります。
「辞める」と決める前に、情報だけ先に集める。
情報を持たずに辞めると決めると、次の職場を「今より少しでもマシ」で選んでしまいます。逆に、情報だけ先にあると、今の職場に残る選択肢も冷静に見られます。


私の場合の数字を書いておきます。
| 段階 | 件数 |
|---|---|
| 応募 | 27件 |
| 書類が通った | 8件 |
| 面接まで | 5件 |
| 内定 | 3件 |
落ちる数は多いです。でも、ゼロではありませんでした。落ちる数を先に知っておくと、3件落ちた時点で心が折れずに済みます。



内定3件から選んだ基準は、給料でも通勤時間でもなく、「新人が失敗したとき、どう対応していますか」への答えでした。見放された経験があったので、そこだけは外せなかったんです。
転職サイトは、たくさん登録しなくていいです。私が最後まで使ったのは2つだけ。「担当者と話しながら進めたい人」向けと、「自分のペースでスマホで探したい人」向けです。


担当者に伴走してほしい人向けに、私が新人のときに使った転職サポートを置いておきます。相談だけで終わっても大丈夫です。


まとめ
- 「見放された」は、できない・聞けない・指示が違う、の3つが重なったときに起きやすい
- 戻す順番は、①翌日に一つだけ聞く → ②誰に言われたかをメモ → ③止まる・言葉にする
- 先輩は嫌っているより「どう関わればいいか分からない」ことが多い
- 2週間やって戻らない、または体のサインが2週間続いているなら、場所を変える選択を冷静に見る
- 辞めると決める前に、情報だけ先に集める
戻せた人も、戻せなかった人も、どちらも「ちゃんと前に進んだ人」です。











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