同期は気に入られているのに、自分は嫌われている。
病棟に自分の居場所がない。
こんな悩みはありませんか?
1年目は特に先輩との人間関係に悩みますよね。
私も1年目の頃に先輩との人間関係に悩み、転職をした経験があります。
職場で落ち着けるのはトイレの中だけでした。
プリセプターも経験し、新人看護師さんたちを客観的にみることで、先輩に気に入られやすい新人と、嫌われやすい新人の違いが見えてきました。
先輩に嫌われないために一番大切なのは、真面目さです。
今回は人間関係に悩む新人看護師さんに向けて、「嫌われる新人看護師の特徴」と「可愛がられる新人になるために心がけること」を詳しく解説します。
- 先輩に怯えることなくもっとのびのびと仕事がしたい
- なんで自分にだけ厳しいのか理由が知りたい
- 可愛がられる人と嫌われる人の違いが知りたい
こんな悩みを解決できるので、人間関係に悩んでいる方は参考にしてみてくださいね!
みんなのプリセプター
- 6年目看護師・2年連続プリセプター
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嫌われる新人看護師は先輩と自分の常識が合わない人
これまでの学生生活とは違い、職場には幅広い年齢層の人がいます。
当然生きてきた時代も価値観も違うわけです。
そんな中で先輩たちが思っている常識と、自分の常識にギャップがある新人看護師は嫌われやすいです。
もし今あなたが先輩から嫌われていると悩んでいるのなら、自分の常識と社会の常識が噛み合っていない可能性があります。
私もおそらく自分の思っていた常識がズレている事が原因で嫌われていた気がします。
嫌われる新人看護師の6つの特徴がこちら↓
- 言葉遣い・マナーが悪い
- 挨拶ができない
- 教えてもらうのを待つ受身な姿勢
- メモを取らない
- 学生ノリが抜けていない
- 先輩との距離感が下手
もしかしたら無意識で先輩から嫌われる行動をとっているかもしれません。
記事を読みながら一緒にチェックしてみてください!
1.言葉遣い・マナーが悪い
先輩にタメ口で話す人はいないと思いますが、しっかりとした敬語が使えない人やマナーを知らない人は嫌われやすいです。
参考書を見ながら「〇〇さーん!ちょっとー!」と言って、先輩を呼びつけて質問をしている後輩はもれなく嫌われていました。
自分がその先輩の近くに行って質問するのが最低限のマナーですよね。
些細なことの積み重ねが先輩たちの印象を悪くさせてしまっているかもしれません。
ただ、こういうのって自分ではなかなか気づけないんですよね
2.挨拶ができない
いつの時代も人間関係の基本は挨拶です。
ただ、挨拶が大事とわかっていても、なかなか言葉に出して挨拶ができない人もいると思います。
病棟でみんなが情報収集している空間で「おはようございます!」って挨拶をするのも結構勇気がいるんですよね。
私も1年目の時、恥ずかしいのと緊張でちゃんとできていませんでした。
3.教えてもらうのを待つ受身な姿勢
教えてもらっていないからやらないという受身な姿勢の人も多いですよね。
小さい頃から「これはダメ、あれもダメ」と禁止されることばかりだったので、当然といえば当然です。
しかし、先輩たちの常識は「自分から積極的に学ぶのが当たり前」です。
命を預かる仕事だからこそ、自分で学び、積極的に経験を重ねていくことが求められます。
教えてもらってないから、指示を待っているという姿勢が知らず知らずのうちに「あの子はやる気がない」と評価を下げているかもしれません。
4.メモを取らない
教わるときにメモを取らずにジッと見て覚えようとしている新人看護師さんも多いです。
メモは覚えるために取るのではなく、思い出すために取るものです。
メモを取ることが絶対ではありませんが、先輩たちはメモを取るのが当たり前と考えている人も多いので、メモを取っているという行動を見て評価をされることもあります。
意外と先輩たちの中で、「あの子はメモを取らない」と話題に上がることがあります。
5.学生ノリが抜けていない
- 「せんせぇ〜」
- 「え、ヤバッ!」
- 「それ、マジ?ww」
のような言葉は当たり前ですが基本的に全てNGです。
自分にとっては普通のことでも、周りから聞いていて耳障りな言葉もあります。
特に注意したいのが、職場で同期と話している時です。
同期といると、つい気が緩んでプライベートと同じように接してしまうこともありますが、そういう時の言葉遣いや振る舞いはかなり見られています。
実際に2年目の子が「もうちょっと場所を考えようか」と釘を刺されていました。
6.先輩との距離感が下手
先輩との距離感が下手な人も嫌われやすいです。
先生やお母さんのように、かなり距離感近く接している人もいます。
「〇〇さぁ〜ん」って言いながら抱きついている新人さんが実際にいて衝撃でした。
「〇〇さんはお母さん」ってその新人さんは言っていましたが、先輩との距離が近すぎるのも問題があります。
結局周りの先輩から白い目で見られ、師長から指導をされていました。
いくら優しい先輩でも「上司と部下」の関係性にあることは忘れてはいけません。
先輩に可愛がられたらもっと仕事が楽になる
「別に人間関係悪くても、仕事できれば関係ない」
一匹狼のように他人と群れることを嫌う人もいますが、看護の世界ではうまくいかないことが多いです。
なぜなら看護師の仕事は1人ではどうにもならないことが多すぎるから。
ダブルチェックや、肥満患者の体位変換、移乗など、どうしても誰かの力を借りる必要が出てきます。
特に1年目は先輩に可愛がられるだけで、多くのメリットがあります。
- 困っているときに声をかけてもらえる
- 褒められやすい
- 質問をしやすい環境になる
そんな先輩に可愛がられるメリットを詳しく見ていきましょう。
困っているときに声をかけてもらえる
新人看護師は慣れない業務の連続なので「あれ、これって…」と些細なことで迷うこともかなり多いです。
可愛がられている新人は先輩から気にかけてもらえるので、「○○さん大丈夫?」と声をかけてもらっている姿をよく見かけます。
平等にサポートをするのが理想ではありますが、先輩たちも人間なので可愛い新人を優先的にサポートしてしまいがち。
褒められやすい
今年のプリセプティは本当に先輩たちから好かれているので「〇〇さん、ほんとよく勉強してえらいよね!」という声を今年はよく聞きます。
逆に去年は「△△さんってちゃんと勉強してるの?」と言われることしかありませんでした。
実際2年間プリセプターとしてプリセプティと関わっていると、今年の新人さんと去年の新人さんと知識面で大差は感じません。
違うのは、先輩に可愛がられているか嫌われているかです。
同じくらいの知識量でも、先輩からの印象は大きく変わってしまうのです。
可愛がられていると、先輩によく面倒を見てもらえるので、快く教えてくれたり、褒められたりしてモチベーションも保ちやすいですよね。
質問をしやすい環境になる
「こんなことも知らないの?」と言われるのが怖くて質問できないことってありますよね。
先輩から気に入られていれば、そんなことも気にする必要がなくなります。
質問したら快く答えてくれる先輩がほとんどです。
新人の時はわからないことがあって当たり前なので、どんどん質問をして先輩から知識・技術を習得していってくださいね!
可愛がられる新人看護師になるために
1年目をなるべく苦労せずに乗り越えるためにも、先輩に可愛がられる看護師を目指しましょう。
1年目で嫌われてしまった私の経験や、プリセプターの経験を通して可愛がられる新人看護師の特徴を7つにまとめたので、参考にしてみてください。
- 仕事に対して一生懸命に取り組む
- 自分から関わろうとする
- 後輩だからと積極的に雑務をやる
- 挨拶がしっかりとできる
- 失敗を素直に認める
- 失敗を次に活かす
- 目標とする先輩を見つける
仕事に対して一生懸命に取り組む
看護師は患者さんの命を預かる仕事柄、仕事に対する姿勢・責任感をものすごく重要視されます。
勉強をした成果を見せたり、ルール・マナーを守り真摯に仕事に取り組むことができれば、それだけで先輩たちからかなりの高評価を得られますよ。
コミュニケーション能力の高さよりも、真面目さの方がはるかに重要です!
自分から関わろうとする
先輩に自分から話しかけるのって緊張しますよね。
ただ、挨拶だけでもいいので自分から先輩と関わっていく姿勢が重要です。
その根拠として、単純接触効果(ザイアンス効果)と呼ばれる心理テクニックがあります。
単純接触効果(ザイアンス効果)とは
もともと興味がなかった物や人も、接触する機会が増えるとその相手に興味を持つようになるという心理的現象です。
1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスによって提唱された有名な心理現象。
引用:http://jsre.wdc-jp.com/emotion/pdf/es01_1/81-86.pdf
単純接触効果は、挨拶を交わすだけでも効果があると言われています。
些細なことでもいいので先輩たちとの接触回数を増やしていくだけでも、先輩からの好感度は上がっていきますよ!
実際に新人が苦手だった先輩が、教育担当になった途端に新人に興味を持ち、優しく話しかけるようになっていたのは衝撃でした。
後輩だからと積極的に雑務をやる
ここでいう雑務とは、自分の受け持ち業務とは関係ない誰かがやればいい仕事のことです。
先輩の中には面倒な仕事は若手がやるのが当たり前と考えている方も多いのが事実。
新人の時は、自分の受け持ちだけで精一杯なのは当たり前です。
もちろん自分の受け持ちの仕事をミスなくこなすのが最優先ですが、そんな中でも周りに少し意識を向けてみてください。
雑務を積極的にやろうとしている姿を見ると、「〇〇さん頑張ってるね」と周りから良い評価を受けられます。
挨拶がしっかりとできる
どの時代も人間関係の基本となるのは挨拶です。
特に歳が離れた先輩たちは礼儀をかなりみています。
- ありがとうございます
- すみません
- おはようございます
- よろしくお願いします
言い過ぎて損することはありません!
失敗を素直に認める
怒られるのが怖くて、ミスを隠すのは絶対にNGです。
患者さんの命を預かる仕事のため、厳しく指導を受けることもありますが、失敗を素直に認められることは素晴らしいことです。
失敗も隠さずに報告するその姿勢は、先輩たちから高く評価をされます。
失敗を次に活かす
新人の時は経験も浅いので、ミスが日常的に起こります。
ミスをした事実も大切ですが、そのミスを振り返ってどうやって改善するかを特に重視してみられています。
人間なので間違えてしてしまうのは仕方がありません。
ただ「仕方がない」だけで終わらせるのではなく、同じミスを繰り返さないように何ができるかを考えることがとても大切です!
同じミスをしないように自分なりに工夫をしている姿勢がみられると「おっ!すごいすごい!!」と思われますよ。
目標とする先輩を見つける
可愛がられる新人になる近道は「目標となる先輩」を見つけることです。
あなたの職場で1人くらいこの先輩すごいなぁという方がいるはずです。
もし1人もいないようであれば、その職場はあなたと相性が合わないので早々に転職しましょう。
目標となる先輩を見つけることができれば、その先輩に近づけるように努力をするだけです。
私も1年目失敗して転職をしてから、目標となる先輩に近づくことだけを目指した結果、良好な人間関係を築くことができました!
【実話】嫌われてしまった2年目、可愛がられる1年目の違いを徹底比較
私は2年連続でプリセプターをしているのですが、先輩たちの去年と今年の新人看護師の扱いが本当に違うことに驚きます。
去年は出勤するたびに「〇〇さんまたこれが出来てなかったよ!ちゃんと振り返りしておいてね。」と言われ、休憩室でも悪口が飛び交っていました。
しかし、今年は先輩たちは口を開くと「あの子はすごい」「センスがあるよね」「勉強もしてるし本当に頑張ってる」と褒めることばかりです。
1番近くで2人を見てきた私が、嫌われてしまった2年目、可愛がられる1年目の違いを比較してみます。
嫌われてしまった2年目 | 可愛がられる1年目 | |
---|---|---|
挨拶 | なんか激しい | ものすごく礼儀正しい |
勉強 | 成果が見られない | 成果を見せてくれる |
ミスを指摘された時 | まず言い訳をする | まず謝罪する |
ミスをした後 | 同じミスを繰り返してしまう | 繰り返さないように工夫をしている |
確認 | 「これくらいならきっと大丈夫」で行動する | 少しでも疑問に思ったことは確認する |
病棟のルール | 勝手に自分ルールを作ってしまう | 忠実に守る |
立ち振る舞い | 落ち着きがない(バタバタと走り回る) | 焦っていてもバタバタしない |
同期との話し方 | TPO考えず同期に会ったらはしゃいでしまう | TPOをわきまえている |
先輩との関わり方 | 上司に馴れ馴れしい (ママ〜と言って抱きつく) | 上司に対する礼儀がしっかりしている |
行動 | 自分のことで精一杯 | 人手が必要な時に率先して力を貸してくれる |
もちろん個人の能力差もあるので、一概にどちらが良くてどちらが悪いというわけではありませんが、嫌われてしまった2年目と可愛がられる1年目を比較するとこのような違いがあります。
プリセプターからの意見としては、教えたことがちゃんと仕事に活かしてくれているのが一番嬉しいです!
成果が見られると教えがいもあるし、もっとたくさんのことを教えてあげようという気持ちになります。
一度壊れた人間関係を修復するのはむずかしい
一度壊れてしまった人間関係を修復するのはやはり難しいです。
その壊れた人間関係があなたの体調や仕事に影響を与えているなら、今すぐにでも異動や転職をして環境を変えるべきです。
私は新人看護師のとき、人間関係で悩み転職した経験があります。
転職をして一から人間関係を築き上げれば、今の悩みはあっという間に解決されます。
「給料をもらっているのだから、我慢するのが当たり前」という風潮はいまだにありますが、無理してその場所で働き続けなければいけない理由なんてありません。
実際に人間関係がストレスとなり、うつ病や適応障害を発症して休職をされている新人看護師さんもかなり多いです。
上司に相談できる環境なのであれば、まずは師長に相談をしてみてください。
配置換えや部署異動など、環境を変えるために力になってくれることがあります。
もし上司に相談できない、力になってくれないという場合には、自分自身を守るためにも転職することを強くおすすめします。
転職はあなたの環境を大きく変えるチャンスになるので、自分が壊れてしまうくらい悩んでいる場合は、まず転職サイトに登録をして話だけでも聞いてみるところから始めてくださいね!
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