「復職は周りの目も気になるし、復職しても続けられる自信がない。でも転職も不安。」
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
休職の期間が長くなるほど、現場復帰できる自信がなくなってしまいますよね。
実際に私が経験した中でも、一度休職をしたあとに復帰して働き続けられる看護師は本当にわずかです。
転職か復職かの決断はあなたの看護師人生を変えることになります。
私は1年目で転職を決断していなければ、看護師を続けていられなかったと思います。
今回は、復職か転職か悩んでいる方に向けて「復職か転職かを決断するポイント」と「休職中の転職方法」について詳しく解説します。
- 復職か転職か迷っている
- 休職中に転職活動をするべき?
- 休職中の転職は不利になる?
- 転職活動を始めるタイミングは?
こんな悩みを解決できるので、参考にしてみてください。
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復職か転職で迷ったら確認すべき2つのこと
看護師の仕事や人間関係が原因で休職をしている場合、無理に職場復帰をするとさらに体調を崩したり、症状が長引いたりしてしまいます。
職場環境が原因で休職をしているのですから、復職が不安になるのも当たり前のことです。
「考えが甘い」「自分が悪い」と考えないでください。
そう思ってしまうのは、あなたのせいではなく職場環境が原因となって発症した疾患の症状です。
復職をするか転職をするか悩むと思いますが、もし私なら転職を決断します。
理由は2つ
- 復職した後の周りの目が気まずいから
- 転職をしたことで環境が劇的によくなった経験があるから
現職との面談で復職を迫られている方もいるかもしれませんが、自分の決意ができるまではかかりつけの主治医とよく相談して無理をしない選択をしてくださいね。
復職か転職か悩んでいる方は、復職後に2つの項目が当てはまるかを考えてみてください。
もし、全く環境が変わらないのであれば、再度体調を崩してしまう可能性もかなり高いです…
- 職場環境は改善されているのか
- 復職後のフォローアップがあるか
順番に見ていきましょう。
1.職場環境は改善されているのか
復職を不安に思う大きな原因は「またあの環境に戻りたくない」ということですよね。
業務量の多さや人間関係が原因で復職をしたのに、復職しても職場環境が改善されていなければ、同じことの繰り返しになってしまうことは目に見えています。
休職期間中に職場環境の改善のため、時短勤務や部署異動などの環境改善がなければ、復職は注意が必要かもしれません。
ただでさえ復職直後はメンタルが不安定なのに、めちゃくちゃな業務量や冷たい視線を浴びせられたら耐えられるわけがありません。
2.復職後のフォローアップがあるか
心の病が原因で休職をした方が復職をしたあとに再発をしてしまう可能性は少なくありません。
多忙な中でフォローアップを受けるのは現実的に難しいのかもしれませんが、再発防止のためのフォローアップが受けられるのかも、復職を考える上で非常に重要なポイントになります。
業務量を調整したり、働きやすい部署への異動などはあなた1人の力でどうにかできることではありません。
必ず上司・管理職の協力が必要になります。
休職後職場に復帰していきなり受け持ちをさせられたという方も聞いたことがあります。
それでは、再発して休職を繰り返してしまうのも当然ですよね。
まずは出勤することに慣れるために、受け持ち以外の業務であったり、試し出勤などのフォロー体制がとられているなら、あなたも安心して復職することができますよね。
休職中に転職活動をする際の注意点
休職中は時間にも心にも余裕が生まれるので、転職活動に踏み切ろうという方も多いです。
しかし、休職中の転職活動はいくつかすべき点があるので、しっかりと把握しておきましょう。
- 現職にはバレないようにする
- 必ず専門医の許可をもらってからにする
- 応募先に嘘をつかない
順番に紹介していきます。
1.現職にはバレないようにする
休職期間中に転職活動をしても、法律上は全く問題ありません。
しかし休職を受け入れている現職としては、復職を前提としていることも多いため印象は悪いです。
そもそも療養のために休職をしているのに、転職活動をしていることがわかれば会社側としては良く思わないのも当然です。
絶対に転職をするのであればいいですが、もし転職活動がうまくいかずに復職となった場合、その後の人間関係がさらに悪化したり、昇進しにくいといったデメリットが出てくるので注意しておきましょう。
就業規則によっては、休職期間中の転職活動を禁止している場合もあります。
法律には触れませんが、就業規則に則ってなんらかの罰則を受けてしまう可能性もあるため、現職の関係者には転職活動をしていることがバレないように配慮が必要です。
2.必ず専門医の許可をもらってからにする
心身の不調が原因で休職をしている場合、必ず医師から診断書をもらっているはずです。
転職活動は、ストレスの原因になったりあなたにとって負担になります。
せっかく病状が回復してきても、転職活動が原因で再発や悪化してしまう可能性もあるので、転職活動を始める前に専門医に相談をして許可をもらいましょう。
医師からの許可が出ていることで、応募先に休職のことを不安視された時にも自信を持って現在は回復していると伝えることができます。
3.応募先に嘘をつかない
「休職歴」は必ずしも履歴書に記載する必要はありません。
自分から言わない限りバレることもほとんどないでしょう。
しかし、休職経験を聞かれた時に嘘をつくことは避けるべきです。
万が一虚偽の申告をしていたことがバレた場合、内定取り消しや解雇となることがあるからです。
そうでなくとも新しい職場での信用を失うので、せっかく転職をしても居心地が悪くなり退職となることも容易に考えられます。
休職がバレてしまう原因はこの後紹介していきます。
転職先に過去の休職歴がバレる原因
あなたが休職歴を隠して転職活動をした場合、内定をもらうまではうまく隠し通せるはずです。
しかし、内定後に思わぬところで休職がバレてしまうことがあります。
それが源泉徴収票や住民税です。
源泉徴収票や住民税をみると、前年の給与額がわかってしまいます。
休職期間は給料が出ない・または少ないということになるので、極端に収入が少ないことがわかると結果的に休職が疑われることがあります。
短期間(1ヶ月以内)の休職であればバレないかもしれませんが、1ヶ月以上の休職をしていた場合は特に注意が必要です。
自分で確定申告をするなどで対策を取ったとしても、住民税からおおよその年収が知られてしまいます。
転職活動を始めるなら1日でも早く動き出すべき理由
- 「転職活動っていつから始めたらいいの?」
- 「休職中に転職活動をしてもいい?」
休職をすることで心に余裕が生まれてくると、こんな悩みが出てくる人もいると思います。
結論として転職活動は1日でも早く、遅くても退職する前に始めることがおすすめです。
なぜなら、体調を崩したことによる退職歴や空白期間があることは転職で不利になるから。
転職を考えているなら、自分の体調と相談をした上で1日でも早く転職活動を始めておきましょう。
心身ともに余裕のない状態で転職活動をするのは難しいので、余裕がある時に一歩でも踏み出しておくと、その後の転職活動がグッと楽になりますよ!
それを踏まえた上で転職を始めるタイミングとして、休職中、休職後、退職後それぞれの時期のメリット・デメリットを紹介します。
休職中の転職活動は医師の許可をもらってから
法律上は休職期間中に転職活動をしても問題ありません。
しかし、休職中に転職活動を始める場合は必ず専門医の許可をもらってからにしましょう。
転職活動は、想像以上に負担がかかります。
休職して少し休んだことにより、心に余裕が生まれてきているかもしれませんが、転職活動をきっかけにまた体調を崩してしまうこともあります。
専門医とよく相談をして、無理のない範囲で行動するようにしてくださいね。
- 休職・復職の選択ができる
- 傷病手当金を受給しながら、ゆっくりと転職活動ができる
- 休職は復職を前提としているため、現職にバレるとペナルティが課せられることもある
- 転職活動がきっかけで再度体調を崩してしまう可能性がある
- 休職中というだけで面接でもネガティブイメーシを持たれる
休職後(復職後)は1日でも早く行動を始めておくべき
職場復帰をしてから、「やっぱりここでは働けない」と思う方もいると思います。
そのほか、「周りからの目が冷たくて耐えられない」という方もいるでしょう。
復職をできるくらい体調が回復している状態は転職活動を始める最適な期間でもあります。
時間が経てば経つほど、疲れも溜まってきて転職の気力もどんどん失われてきます。
「やっぱりここでは働けない」と思ったら1日でも早く転職活動を始めておきましょう。
復職後であれば、転職先の企業も安心して採用できるので失礼にあたることもありませんよ!
- 体調面では転職活動を始めるのに最適
- 転職先に嘘をつかなくて済む
- 自信を持って転職活動に臨むことができる
- 勤務をしながらの転職活動はスケジュール調整が難しい
- 復職したことで、メンタルが不安定になることがある
退職後の転職活動は自分の体調と相談しながら進める
休職期間中に十分な回復が見込めず、そのまま退職をするというケースもあります。
退職後は誰からも制限されることもなく、自由に転職活動を進めることができます。
その反面、将来への不安や焦りも生まれてくるでしょう。
また、退職期間中は全て空白期間として扱われることや、体調を崩したことによる退職は転職で不利になりやすいです。
しかし、優先すべきはあなたの体調なので、焦って行動するよりも治療に専念をして体調を万全に整えてから転職活動に臨むことをおすすめします。
- 退職交渉をする必要がないので、内定後すぐに働くことができる
- 転職スケジュールが合わせやすい
- 自分のペースで転職活動が進められる
- 金銭的な負担が大きい
- 将来への不安や焦りで転職先をじっくり選べない
- 体調を崩したことによる退職は、転職が不利になりやすい
休職後の転職は不利になる?
休職をしたことで、自分の経歴に傷がついたと悩んでいる方も多いと思います。
正直にお伝えすると、心身の不調が原因での休職は転職で不利になりやすいです。
これを読んでこれから休職をしようとしている方、現在休職中の方はますます不安になってしまうかもしれません。
私の持論としては、
転職は不利になってしまうかもしれませんが、現在心身に不調が見られている方は、それでも一度休職をすることがおすすめです。
これから先も働き続けていくなら、しっかりと休んで体調を整えてから、万全の状態で新しい環境でリスタートを切った方が結果的にはいいです。
先ほど、休職は転職で不利になりやすいとお伝えしましたが、そんな中でも休職経験がありながら転職を成功させた新人看護師さんは無数にいます。
少し不利になりやすいというだけで、転職できないというわけではありませんからね。
些細なことでも、話を聞いてほしいというだけでもなんでもいいので、悩んだらTwitter(@_nasupyon)のDMまでいつでもお待ちしています。
誰かに話すことで、気がまぎれることもたくさんあります。
必ず返信しますので、遠慮なくどんどん送ってくださいね😊
まとめ
今回は、復職か転職か悩んでいる方に向けて「復職か転職かを決断するポイント」と「休職中の転職方法」について紹介しました。
私の結論としては、復職よりも転職がおすすめです。
その理由は同じ環境に復職をしても、最初のリスクや冷たい目で見られたりする可能性が高いから。
もしあなたが転職を悩んでいるなら、選択肢を増やすためにも1日でも早く転職活動を始めておくことをおすすめします。
具体的には、看護師転職サイトに登録して求人を見てみることから始めましょう。
1分で登録できて完全無料で利用できるので、転職を考えているなら使わない理由がありません。
私も看護師転職サイトを利用して、環境を劇的に改善することができました。
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